こんな症状が現れたら要注意
- ゼーゼーした咳をする
- お腹が異常に膨れてきた
- 食欲がなくなり痩せてきた
- 口、眼などの粘膜に赤みがない
- 散歩に行きたがらない、少し歩いただけですぐ息が上がる
- 尿が赤ワインのように赤みを帯びる など
犬の健康を守るには、適度な運動、食事の内容や量などへの注意が必要です。肥満傾向があるとさまざまな疾患にかかりやすいので、食事のあげすぎには特に気を配りましょう。散歩の際には皮膚病など虫から感染する病気にかかるリスクがあるため、虫が多いエリアを避けるなど、散歩コースも考慮してあげください。
犬は基本的になんでも口に入れてしまうので、誤飲を防ぐためにも口に入れると良くないものは周囲に置かないことを心がけましょう。日常と異なる行動、食欲がない場合や排尿排便に異常がある場合などは、お気軽にご相談ください。
フィラリアとは、寄生虫の名前で、心臓に住み着いて様々な障害をおこす細長い虫です。
長いもので28cmもあり、心臓に寄生すると血液の循環が悪くなって肝臓、腎臓、肺など多くの臓器に異常をきたします。
特に小型犬は心臓も小さいので、少数寄生でも重い障害を起こす為、とても怖い病気です。
まずは感染していないかを調べるため、必ず血液検査を行いましょう。感染が見られなければ、投薬で愛犬をフィラリアから予防することができます。この予防薬は、蚊から感染した幼虫が心臓にたどり着くまでに完全に殺すというもので、毎月1回の投薬や年1回の注射で安全に予防することが可能です。
犬は熱中症になりやすい動物です。
人間には汗をかく場所はたくさんありますが、犬の皮膚には汗腺がないために体温を冷やすことはできません。
ひどい場合には呼吸困難や吐血、血便などを起こし、ときに命に関わることもありますので、
蒸し暑い室内や車内での留守番、暑さが厳しいなかでの散歩やお出かけは絶対に避けましょう。
家の中では、室内の風通しに気をつけるほか、留守中はエアコンつけるなどして、室温が上昇しないように心がけましょう。また、充分な水分補給ができるよう、飲み水の量や入れ物の置き場に注意しましょう。散歩に行く場合は、日中の散歩は控え、早朝か夜の散歩にしましょう。また、水分補給をこまめにして、普段より散歩の時間を短くしてあげることも大切です。
体や耳が赤い、痒がる、湿疹ができたなどの症状が見られる場合、皮膚炎や外耳炎の可能性があります。
スキンケアの問題で体表の細菌や酵母菌が増えてしまい炎症を起こす場合、
外部寄生虫・真菌などが関与する皮膚感染症、背景にアレルギー疾患が関与している場合など原因が様々です。
まず体を清潔にしてもらい、体や耳のベタつきなどに対して適切なスキンケアを獣医師指導のもと行って下さい。スキンケアや皮膚感染症に対して治療を行っても皮膚症状が残ったり、再燃を繰り返すようであれば背景にアレルギー疾患やホルモン疾患が関与している可能性があります。